私たちとプラスチック

食品容器やペットボトル、また自動車や建物にまで。私たちの身の回りでは、様々なところにプラスチックが使われています。生活を豊かに、そして便利にしてくれるプラスチックですが、環境に大きな影響を与えている側面もあります。

プラスチックの語源は、「自由に形を変えられる」

プラスチックとは、石油から生まれた合成樹脂のひとつです。元来、樹脂といえば樹木から分泌される樹液の固まりを指しますが、その樹脂と近しい性質(熱や圧力を加えると変形し、固まるとその形を保持する)を持ち、人の手によって作られたものを合成樹脂と呼ぶようになりました。

プラスチック< Plastic >の語源は、ギリシャ語の< plastikos >。「成形できる」と訳されることが多いですが、「自由に形を変えられる」というのが、この言葉に込められた本質的な意味合いです。熱や圧力を加えることで、人々が思い描いた形に加工できる。しかも、軽くて丈夫。その使い勝手の良さから、様々な工業製品で使用されるようになりました。

便利で豊かな反面、環境への配慮が不可欠に

今、私たちの身の回りは、プラスチックであふれています。技術が進み、複雑な形を保ちながらも強度のある製品づくりが可能になった背景もあり、より多くの場面でプラスチックが採用されるようになりました。

これらの工業製品は、私たちの生活をますます便利に、そして豊かなものにしてくれます。しかしその一方で、自然に影響を与え、様々な環境問題を引き起こしていることを、決して忘れてはいけません。

2015年、国連サミットが「SDGs(持続可能な開発目標)」を発表しました。貧困や教育、そして環境問題等に焦点を当て、持続可能でよりよい世界を創造することを宣言しています。そのような時流のなかで、私たちが作るプラスチックには、ゴミ問題、また海洋環境に影響を及ぼすマイクロプラスチック問題等を中心に、たくさんの関心が集まっています。

プラスチックの可能性と、これからも向き合っていく

現在では環境問題への対策として、生物資源(バイオマス)から作られた「バイオプラスチック」や、分解されて自然に還る特性を持つ「生分解性プラスチック」を使用することも多くなりました。私たち自身も、便利さや豊かさを享受するだけでなく、プラスチックを使うことの責任に、より深く向き合っていかなければいけないと考えています。

シロウマサイエンスは経営理念に、<私たちは日々の暮らしを通じて、「使いやすさ」「機能性」「新規性」「独創性」「環境に配慮」した商品を開発・提供し、人々の生活の豊かさに貢献する。>を掲げています。私たちは今まで以上に高い品質を追求すると同時に、環境に負荷を与えない方法を模索しつつ、お客様、そしてその先にいる生活者のお役に立つ製品を、これからも作り続けていきます。